教えることを専門にする大学教員の道をつくり、昇進を論文ではなく教育の成果で決める
かんたんに言うと
- 大学に、教えることを本業とする常勤の教員の道をつくります
- この道の昇進は、論文の数ではなく、教育の成果で決めます
- 給料と身分は、研究を本業とする教員と同じにします
- 授業を短期の安い講師に任せきりにすることを、やめます
実現したら
入門の物理で多くの学生がつまずいてきた大学で、教える専門の教授が十年磨いた演習が実り、文系から来た学生が二年目に物理を専攻に選んでいます。
もしかしたら
教える道を選んだ教員が会議で「研究をしない人」と軽く扱われ、優れた人ほどその道を避けるかもしれません。
これまでの水 💧 0
提言の詳細
対象は、公的なお金を受ける大学と、学位を出す高等教育の機関です。これらの機関に、研究を本業とする教員の道とは別に、学生を教えることを本業とする常勤の教員の道を設けることを求めます。この道の教員は期間の定めのない雇用で採用し、研究を本業とする教員と同じ職の段階、同じ給料の表、学内の会議での同じ発言の権利を持ちます。採用と昇進は、論文の数や研究費の額ではなく、授業の設計、学生の理解の伸び、教材の開発、同僚の授業の改善への貢献、教え方についての研究や発表といった教育の成果で判断します。判断は学生の授業アンケートだけに頼らず、同僚による授業の観察、学生の学んだ成果の記録、学外の教育者による評価を組み合わせます。大学は入門や基礎の授業のうち一定の割合以上を常勤の教員が担うようにし、短期の講師に授業の大半を任せることを認めません。研究を本業とする教員にも教える責任は残り、どちらの道の教員も、一定の手続きで途中から道を移れます。公的な研究費や大学への補助金の配分では、教育の道の教員の数と処遇も評価に加えます。
メリット教える才能が、大学の中でようやく正当に報われる
この仕組みの中心は、教えることを、ついでの仕事から、それで身を立てられる仕事に変えることです。昇進と給料が教育の成果で決まる道があれば、教えることに才能と熱意のある人が、研究のふりをせずに大学に残り、授業を磨くことに全力を注げます。入門の授業を常勤の教員が担うようになれば、学生が最初の一年でつまずき、学ぶ意欲を失う流れを食い止められます。とくに、家族に大学へ行った人がいない学生や、別の分野から移ってきた学生にとって、基礎を丁寧に教えてくれる教員の存在は、続けるかやめるかを分けるほどの違いになります。教える専門の教員は、どうすれば学生がよく理解するかを研究し、その知見を同僚に広めるので、大学全体の授業の質が上がります。研究を本業とする教員も、すべてを一人で抱えずにすむので、研究に集中しやすくなります。不安定な講師に頼る働かせ方が減ることで、大学で教える人の暮らしも安定し、学生が払う学費が、本当に教育のために使われるようになります。
デメリット研究と教育が切り離され、二つの身分が生まれる
研究と教育が別々の人の仕事になってしまうことが、何より深い代償です。大学の授業の価値の一つは、新しい知識を自分の手で生み出している人から、その生の考え方を学べることにありました。教える専門の教員が増えるほど、学生が研究の現場に触れる機会は減り、大学の授業が、整理された知識を伝える高校の延長に近づくかもしれません。また、制度の上で同じ身分と給料を約束しても、大学の文化はすぐには変わりません。研究の成果を重んじる人々のあいだで、教える道の教員が一段低く見られ、学内での発言力も実際には弱いままになれば、優れた若い人ほどこの道を避けるでしょう。教育の成果を測る方法もまだ確かではありません。学生のアンケートは、人気や話し方の上手さ、教員の性別や年齢、外見への偏見に左右されやすく、厳しく教える人ほど低く評価されることもあります。さらに、常勤の教員を増やすには大きなお金がかかり、限られた予算の中では、研究をする人の数や研究費を削ることになります。
提言の背景を知ろう
大学には、新しい知識を生み出すことと、若い人に知識を伝えることという、二つの大きな役割があります。ところが多くの大学で、教員の採用と昇進を決めるのは、ほとんど研究の成果だけです。論文の数、引用された回数、獲得した研究費が評価の中心で、どれだけ学生を育てたかは、あっても添え物の扱いです。大学の順位表や研究費の配分も研究の成果で決まるため、大学全体が研究に力を注ぎ、教えることは後回しになります。その結果、多くの授業、とくに大人数の入門の授業が、不安定な契約で低い報酬の講師に任されています。彼らは次の仕事を探しながら教え、授業を磨く時間も、学生の相談に乗る余裕もありません。教えることに情熱と才能のある人も、それでは昇進できないので、研究に時間を割くか、大学を去るしかありません。学生は高い学費を払いながら、最初の一年で授業についていけなくなり、学ぶことをあきらめる人も少なくありません。教育の大切さを唱える声は昔からありますが、評価と給料の仕組みが研究にだけ報いる限り、人の時間と情熱は研究に流れ続けます。
デメリットも引き受けるつもりで選びます(5つまで)
サーバーとAIの植林の費用にあてます
この提言はAI(claude-opus-5-5、方針の版 2026-10-23b)が生成したものです。事実確認は行っていません。 生成方針