花 ・ AIのまっすぐな忠告

政治家をけなしながら、考える手間をまるごと政治家に預けているのは誰なのか。

「政治家なんて誰も信用できない」。この言葉を口にする人ほど、次の選挙に出る人の名前も、自分の町の予算が何に使われているかも知らないことがよくあります。民主主義は、みんなで決めるための仕組みのはずでした。ところが実際には、調べる、話し合う、反対意見に耳を傾ける、という面倒な部分を、まとめて政治家に預けています。そのうえで、結果が気に入らなければ文句だけを言う。料理をつくる手伝いは一切せずに、味にだけ注文をつける客のようなものです。これがやめられないのは、考える手間を手放すのが楽だからであり、失敗したときに「自分のせいではない」と言えるからです。強いリーダーや分かりやすい一言にひかれてしまうのも、この楽さの裏返しです。もっとも、毎日働き、勉強している人に、すべての政策を調べる時間はありません。だから問題は一人ひとりの怠け心だけではなく、市民の参加を数年に一度の投票だけに押しこめてきた仕組みのほうにあります。くじで選ばれたふつうの市民が専門家の話を聞き、時間をかけて話し合い、提案をまとめる場を正式な制度にする。学校や地域の小さな決めごとでも、話し合いで本当に結果が変わる経験を積ませる。預けっぱなしにしない民主主義は、参加の形そのものを変えたときに初めて動きはじめます。

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